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小松台の家
宮崎市内西部の住宅地にある築40年の家。
1981年(S56年)の新耐震基準以降に建てられ大きな損傷もないことから
フルリノベーションを計画しました。
現場周辺は、瓦屋根の正方形、30坪の建物が多数あり、
今計画は、ちょうど同様の空き家建物の課題である
「壊して新築?リノベーション?」をどうするか問題の解決策になるのでは(大げさ苦笑)
という想いでスタートしました。
解体時には想定外の基礎の補強、梁の架け替えなどはありましたが
ビルダーさん、棟梁と一つ一つ問題をクリアしていきました。
新築に劣らない快適性と建設費を抑えるために工夫した点は
①廃材を減らす・・・既存外壁、床をほぼ残し下地として利用する
②外断熱工法の採用・・・外壁を残すことで外断熱利用のメリットがあがり、かつ断熱性能もUP
既存窓は全て撤去し、新たに高性能樹脂サッシを配置。
(令和7年4月の省エネ法改正の基準をクリア)
③既存の柱、梁により間取の制限への対応・・・既存の柱、梁を動かす事は建物、建築費の負担が
増えます。よって極力柱を動かさないで理想の間取りができるか趣味レーションを繰り返し、回遊性があり風通しのよい快適な間取りとなっています。
総括として
基礎を含めた躯体(構造体)がよければ新築並みの建物に生まれ変わります。
しかし、設計、施工の手間は新築建物とくらべると大きく、コストも新築に近い金額に
なります。よって一概にリフォームOKですとは言い難いですが条件を整理し
それがクリアできればまだまだ建物は生まれかわるのだと実感しました。
しかしながら悩ましい課題は根深く思考継続中です。
今回、このような機会をいただきました施主様に感謝申し上げます。
小松台の家
竣工年 :2025年 7月竣工
所在地 :宮崎県宮崎市小松台
主要用途:専用住宅
施 工:thinkbuilder 株式会社
設計監理:今井建築設計事務所
規 模:地上1階
敷地面積:約330㎡
延床面積:約110㎡
撮影:スタジオマーシュ